日高川町和佐、和歌山南陵高校(甲斐三樹彦校長)に県内外から転入生が相次いでいる。4月以降に6人が他校から入学し、現在の生徒数は19人(1年生18人、2年生1人)となった。近く1年生1人が入学する見込み。学校再建に向けた取り組みがネットなどで広まり、同校に興味を持つ生徒が増えたことが要因で、来年度は100人近くの入学生を見込んでいるという。
同校は2022年5月、教職員給与の不払いなどが発生し、静岡県は学校法人南陵学園(本部・静岡県)に対して生徒募集停止命令を出した。命令は昨年11月に解除されたが、2年間は入学生がなく、今年4月に入学した生徒は1年生13人だけだった。
昨年4月、南陵学園は経営陣を一新させ、法人の理事長と学校長に甲斐氏が就任。生徒数の増加に向けた学校再建に力を入れ、AIを活用したオンライン授業の導入、著名人を講師に招いた授業などに取り組んだ。校歌も全国的に珍しいレゲエ調とし、ネットなどで注目を集めた。
部活指導も充実させ、来年度からは新しい部としてラグビー部と剣道部を創設。休部中だったサッカー部も再開させる。2027年度からは女子バスケットボール部、女子サッカー部、駅伝部を増やすことも検討している。現在は野球部、男子バスケットボール部、吹奏楽部の3部。
こうした取り組みが「楽しそうな学校」というイメージを与え、他校からの転校を希望する生徒が増えたとみられる。
甲斐校長は「南陵高校は生徒ファースト。ぜひ、地元の生徒をはじめ、県内外から大勢が入学してもらえれば」と話している。


