今月23日まで東京都港区六本木の国立新美術館で開かれている第118回日展の日本画部門で、御坊市出身の日本画家、岸野圭作さん(72)=長野県安曇野市在住=の作品が最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した。岸野さんは「巡回展で故郷の皆さまにも見ていただければと思います」と喜びを話している。

日展は1907年に始まった官展の流れを汲む、日本最大の総合美術展覧会。日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書の5部門がある。
岸野さんは1953年、8代続く造り酒屋「岸野酒造」の二男として誕生。76年に日本画家加藤東一氏に師事し、日展に初入選、80年と89年には特選に選ばれ、95年から日展会員、2006年には日展評議員、09年には審査員となった。20年には「草宴」が東京都知事賞を受賞している。そのほか、日本橋の高島屋等で個展を開くなど活躍。8年前には、安曇野市豊科の法蔵寺本堂釈迦三尊像の後背壁画を完成させた。
今回の内閣総理大臣賞受賞作は「微風」とする150号の大作。深みのある赤で木々の葉が緻密に描きこまれ、左上と右下が暗く、左下から右上へやや明るく光が当たるように描かれている。5月に制作、約1カ月で描き上げたという。
岸野さんは「かすかな風が動いていく様を表現したいと思い、取り組みました。12月から1月まで京都で、来年4月には大阪で巡回展が開かれますので、故郷の皆さまにもぜひ見ていただければうれしく思います」と話している。


