
農業者、各市町、JAなどでつくる日高地方鳥獣害対策本部の研修会が11日、印南町防災福祉センターで開かれ、約30人が参加。日高地方の農業被害は年間約4000万円にのぼり、うち約40%を占めるニホンザルの対策について、第一人者の兵庫県立大学の山端直人教授から講演を聴いた。
山端教授は「地域政策としてのサル管理の方法と実例~地域と行政それぞれの役割~」をテーマに、「サル対策は確立されている。手を動かさないと前に進まない」と正しい知識を持って行動すれば被害は減らせられることを強調。これまで400を超える地域で実践してきた経験をもとに具体的な対策として、群れの意思決定をする上位のメスザルに的を絞って捕獲し、GPSを取り付けて放し、行動パターンを把握した上で捕獲檻を設置。周辺や檻の中にエサを置いて集まるのを待つが、数カ月我慢して安全なエサ場だと思い込ませ、群れ全体が檻に入った時に柵を閉めて一網打尽にする方法や、ロケット花火などでの追い払いは個人ではなく地域全体で一斉に取り組むことがポイントであることを紹介。「群れのボスを捕獲したり、長期間の餌付けは根気がいるが、諦めずにやれば成果は出る。そのために行政がサポートしてあげてほしい」とアドバイスした。


