先週末、担当の2町でテレビで馴染みある人の講演があり、取材した。美浜町の人権教育講演会では菊地幸夫弁護士が「身近な思いやり、その延長が人権」をテーマに、日高町の文化講演会は「気象予報士蓬莱大介と学ぶ『気象災害から身を守るために』」と題し、気象予報士の蓬莱大介さんが講演。いずれも楽しく、最後まで聞き入った。要旨は既報の通り。印象に残った子どもの話を中心に、記事に書き切れなかった逸話やメッセージを紹介したい。
3人の娘がいるという菊地弁護士は、職場の懇親会で「娘たちの机が汚い」と愚痴ったところ、秘書から「それってプライバシーの侵害ですよね」と言われ、改心。「きちんと育てるのは俺の責任なんだと力が入っていた」と反省し、「ガミガミおやじ」から、距離を置いて見守るようにした。すると、子どもたちはにこやかに、自分も楽になり、家の中のよどんだ空気が入れ替わったという。「子どもの人格を尊重、一人前の扱いをし、一人の人間として認めることは、成長にとって必要なもの」と強調。考えさせられる話だった。
蓬莱さんは、見上げた雲がまるで動物の形をしているという『そらのどうぶつえん』を描いた自身の絵本を紹介。「同じ天気は今しかない。昨日の後始末、明日の準備ではなく、大切なきょうを生きるということを空を見て思って」と呼びかけた。
「早くしなさい」とガミガミ言った後の秋の朝、いわし雲か分からないが巻積雲を見て、5歳の長女に「あの雲、何に見える?」と聞くと、答えは「ポニョのお母さん」。「そうだね」と言った顔は、人に見せられないくらいにやけていたと思う。子どもの人格を尊重し、二度とない今を生き、一緒に成長できたらと思う。(笑)


