夏の参院選で外国人政策が大きな争点となった。告示前は物価高対策が最大の論点だったが、中盤から終盤、日本人ファーストで勢いづく参政党に引っ張られて他党の主張に注目が集まった。
選挙は予想通り、自民党が惨敗した。それでも総裁にしがみついていた石破氏は約1カ月半後、身内に説得されて退陣を表明。続く総裁選は盛り上がりに欠けたが、各候補がそろって外国人問題への対応を訴えた。
欧米では、移民が深刻な社会問題となっている。日本も移民や外国人観光客の増加によって、都会でさまざまな問題が表面化しており、ようやく政治家が公然と考えを口にするようになった。
この田舎の日高地方でも、日常、外国人労働者と接する機会が増えている。なかには、外国人の力がなければ現場が立ち行かない業種もあり、選挙権のない彼らが日本で安心して働き、暮らせるよう環境改善を求める声もある。
話は変わり、先日、県内のある市の公立図書館で本を借りようとしたときのこと。ネットの県内図書館横断検索でそこにしかないことを確認のうえ、本を手にカードの発行を申請したが、「当市と周辺町の在住・在勤者でなければだめ。御坊の方には発行できない」と断られた。
実際、日高地方以外の別の市町の図書館は、「県民の方でしたら」「日本国民であればどなたでも」と気持ちよく貸してもらえた。まさか、市民の知的共有財産である公立図書館の書籍を、同じ県民が借りられないとは。片道1時間、泣きながら帰ってきた。
同じ国民、県民であっても不条理に感じるこのルール。日本で暮らす外国人も、公共施設でこんな気分の悪い思いをしていないだろうか。(静)


