23日は二十四節気のひとつ「霜降(そうこう)」。二十四節気は1年を24に分けた節目で、この時期になると、朝晩の冷え込みが一段と強まり、文字通り霜が降り始める時期となる。日中はまだ陽射しの温もりを感じるが、もう少しすれば、モミジやブナの葉が色づく紅葉の時期を迎える。各家庭では暖房の準備を始め、服装も夏用の半袖シャツから冬の長袖に変わる▼釣り好きの筆者にとってはこれからが寒グレの本格シーズンで、夏場は川でアユ釣りを楽しんでいたが、今後は磯で竿を出すことになる。グレにはアユとは違った魚とのやり取りなどの醍醐味がある。趣味以外でもこたつに入ってミカンを食べたり、食卓を囲んで鍋料理を味わったりするのも楽しみだ。しかし、冬の入り口の霜降の時期は体調を崩しやすい。「冷えは万病のもと」と言われるように、早めの対策が肝心。風呂で体を温めたり、旬の食材でしっかりと栄養を取ったりする必要があるだろう▼日本には明確な季節の移り変わりが存在する。春は人々が行動的になる。桜の花が咲く光景に日本ならではの美しさを感じる。夏は子どもたちにとって比較的自由に過ごせる長期休暇の夏休みがある。蝉の声、川で魚を捕まえた経験など、大人になった今も、それらの記憶が心のどこかにあるだろう。そうした季節の移り変わりが日常の節目となり、そこには四季おりおりの生活の営みがある。それが日本人の豊かな感性を育むのかもしれない▼こたつの暖房、体の芯まで温まる鍋料理。厳しい寒さがあるからこそ、より一層の温かさを体感できる。寒さは苦手な方だが、そう考えると、冬の季節も楽しい。季節の変わり目を肌で感じながら、これから迎える冬を楽しもう。(雄)


