
御坊市観光協会は26日、日高川町鐘巻の道成寺から御坊市藤田町の吉田八幡神社までの間で行う宮子姫時代行列と同時開催で、宮子姫物語に登場する観音さまをほうふつとさせる、同寺秘蔵の「一寸八分の観音さま」の初披露会を開く。
日本のシンデレラストーリーとされる宮子姫物語では、女の子の母が海底で見つけた黄金色の小さな観音像を祭ったところ、女の子に黒くて長い髪が生えたことでやがて文武天皇に見初められて后に。その後、宮子は観音さまを祭りたいと文武天皇に願い出て、道成寺が建立されたとされている。
観音像は高さが一寸八分となる5・4㌢。約40年前、道成寺の先代院主が宮子姫物語に登場する観音さまに似ているとして古美術商から購入して以来、同寺で大切に保管。現院主の小野俊成氏が本紙で連載していた随筆「宮子姫よもやまばなし」の中で観音像を紹介したことはあったが、一般公開したことはなかった。
観音像の存在を知った観光協会メンバーから初披露会の話を受けて快諾した小野院主は、「関係者の皆さまのおかげで、伝説の観音さまに近い白木の観音さまをお披露目できる機会をいただき、うれしく思っています。1300年前の宮子姫の時代にも、このような華やかな催しがあったのかもしれないと、思いを馳せていただければ幸いです」と話している。
当日は午後1時ごろから、寺本堂北側で観音像のお披露目を行ったあと、観音像も山車に乗せて宮子姫時代行列に参列し、吉田八幡神社まで練り歩く。時代行列の宮子姫役は市観光PR大使の坂尻夏海さん、藤原不比等役は山本尚北吉田区長、紀道成役は小池昇平吉田区長が務める。男官、女官約は大成中生。


