京都の旅行会社が提供する熊野古道を歩くツアーで、日高町を訪れる外国人旅行者が増えている。有田地方から鹿ケ瀬峠を越え、原谷で日本文化や黒竹に触れた後、町内に宿泊するコースが含まれたプラン。すでに年末までに多くの予約が入っており、受け入れ先で町観光協会会長も務める金﨑昭仁さんはインバウンドによる経済効果や一層の盛り上がりに期待を寄せている。

金﨑さん㊧の黒竹の加工を見学する訪日外国人旅行者

 近年、京都市内や大阪、東京といった都市部は外国人観光客であふれかえり、問題視されるオーバーツーリズムを避ける動きの中で、都市部を離れ日本の田舎の魅力に目を向ける外国人旅行者が増加。また、熊野古道が人気を集めるなか、欧米を中心に10日間を超えるような長期旅行者に選ばれている。

 ツアーはおととしの秋から始まり、旅行者は昨年から増加。今年は9月以降、年末までに約100人の予約が入っているという。日高町を含むプランは鹿ケ瀬峠を歩いた後、原谷の民家で休憩。日本文化に触れ、金﨑竹材店を見学する。その後、約9割は町内に宿泊するという。

 6日には2組4人が別々に訪問。1組目のオーストラリアの40代夫婦は「熊野古道を歩くのに加え、日本の工芸品や職人、伝統に興味があって来ました」と話し、「とても自然が美しく、森は壮観でした。途中にアナグマもいました。ベリーキュート」と笑顔を見せていた。金﨑さんは「インバウンドによる経済波及効果、観光にとってはプラスなこと。もっと来られる人が増えれば、地域にとってもいいこと」と期待を膨らませている。