大学時代の同級生・石川君が亡くなった。52歳。いまだに信じられない。

 32組ロシア語クラスのクラスメイト。1年生のとき、第2外国語の選択科目によってクラス編成されていたのだが、全部で32クラスあるなか、ドイツ語、フランス語などのクラスが多数を占め、ロシア語クラスは私たち32組だけだった。だからか、みんな仲良しで、しばしば安居酒屋に集っては飲んだ。

 北海道出身の石川君は、学生のころから政治家を志し、学校の授業そっちのけで政治サークルの活動に情熱を注いでいた。ときどき、サークル活動のためだろう、学校にスーツ姿で来ていて、教室のなかで目立っていた。

 明るくて気さくで、ちょっとおっちょこちょいで、試験前に「ノートを貸して」と泣きついてくるところもなんだかかわいくて憎めなくて、みんなから愛される存在だった。

 石川君は卒業後、小沢一郎衆院議員の秘書を経て、念願の衆院議員に。しかし後に、小沢氏絡みの事件で逮捕・起訴されたり、道知事選や参院選、衆院選に出馬するも落選したりと、たくさん苦労もした。32組の仲間たちは、そんな石川君をずっと応援してきた。どんなに窮地に立たされても頑張り続ける石川君に、逆に励まされもしてきた。そんな石川君が、もういない。

 亡くなる数日前、クラスメイト数人が病床の石川君を見舞った。そのときの写真を、32組でつくるグループラインで共有したが、気の置けない仲間たちに囲まれた石川君は、笑顔だった。

 グループラインには今、石川君を偲ぶ言葉がいっぱい。そのなかの言葉のひとつを、改めてここで石川君に贈ります。「僕らと出会ってくれてありがとう」。(亜)