由良町は11月に町制施行70周年を記念してイベント「ゆらふれあいフェスティバル」を開く。
町は70年前の誕生時には1万人を超える人口があった。しかし少子高齢化や都市部への流出によって人口は減少の一途をたどり、今年2月にはついに5000人を割り込んだ。人が減れば地域の元気も薄れ、学校や店、行事にも影響が出る。町の未来にとって「どうやって人と人をつなぎ直すか」が喫緊の課題となっている。
加えてコロナ禍では地域のイベントが相次いで中止となり、数年間、人々が顔を合わせる機会が失われた。人と人の絆を再確認できる場が途絶えていたことは、町にとって大きな痛手であった。にぎわいを取り戻し、町民が集うきっかけをどうつくるか。その答えの一つが、今回のイベント込められているだろう。
「ゆらふれあいフェスティバル」には、テレビ番組の公開収録や地元出身アーティストの出演、海上自衛隊の音楽隊の演奏、地元グループの発表、地元飲食店によるマルシェなど、多彩なプログラムが盛り込まれている。子どもから高齢者までが楽しめる内容で、町の魅力を再発見するきっかけにもなるだろう。観光大使のアイドルも初ライブを行うことで、町外からの来場者も期待され、地域の交流人口を広げる効果も見込まれる。
イベントは単なる娯楽ではなく、世代を超えて人々を結びつける役割を担う。町民が集まり、語り合い、笑い合う空間そのものが「地域の力」になる。イベントが、人口減少に揺れる町のにぎわい再生への新たな一歩となり、次の80年、90年、100年へとつながる礎となることを大いに期待したい。(城)


