
みなべ町山内出身で東京を中心に全国各地で個展を開いている画家中村妃佐子さん(67)=千葉県在住=の日本画展が、23日からみなべ町晩稲の㈱岩本食品2階、ぷらむ工房プロムナードギャラリーで開かれている。3月1日まで。
ふるさとみなべ町では毎年この時期に開いている。千葉の自宅近くで咲く花や動物を描いた作品を中心に、今年は初めて挑戦した龍の絵も。大好きな北斎の昇り龍を参考にした「昇龍図」、翼が生えた迫力のある「翼龍」の2作品を展示し、ひときわ目を引いている。
約30点を出展。タイトルにもこだわっており、桃の花には「三千年草(みちとせぐさ)」、ボタンは「深見草」など美しい言葉を選んだ。中村さんは「閉塞感漂う世の中ですが、絵を見て少しでも楽しんでもらいたい。身近にある日本文化の素晴らしさを感じてもらえるとうれしい」と気軽な来場を呼びかけている。
金沢市立美術工芸大学日本画専攻卒業、数々の展覧会で入選経験があり、現在は個展やグループ展を精力的に開いている。