由良町の総人口は1月末時点で5013人となり、年度内にも5000人を下回る可能性が高まっている。主な要因は、出生数よりも死亡者数が多い「自然減」で、深刻な少子高齢化題があらためて浮き彫りとなった。
町の人口は、1955年(昭和30年)に旧由良町と白崎村、衣奈村が合併して誕生した当初は1万人を超えていた。1970年代の高度経済成長期には一時的に人口増加がみられたが、1982年の増加を最後に減少に転じ、1988年には8000人台、1999年には7000人台、2009年には6000人台、2017年からは5000人台となった。82年以降の年間の減少数は平均約110人となっている。
減少の要因として、2014年頃までは転出者が転入者を上回る「社会減」が中心だったが、2015年以降は死亡者数が出生数を上回る「自然減」が主な要因。死亡が出生を上回ったのは1990年ごろで、以降増え続け、近年は100人以上死亡が上回ることもある。
総人口はここ数カ月、数人から数十人単位で減少しており、3月末にも5000人を切る可能性もある。町では人口減少の主な要因となっている出生数の増加を図るため、「子育て支援施策に引き続き力を入れていく必要がある」としている。