2強の一角・和歌山信愛を破り準優勝の健闘を見せた日高女子のメンバー

 県高校バレー新人大会が1、2、3の3日間、県立体育館等で開催され、女子の部で日高が準優勝した。日高は粘り強いレシーブ力、持ち味のサーブと多彩な攻撃力を発揮し、準決勝では強豪の和歌山信愛をストレートで破った。県内では長らく開智、和歌山信愛が高い壁として県立高に立ちはだかっていたが、私学2強の一角を崩し、目標の全国大会出場へ一歩近づいた。

 女子の部には22チームが参加し、予選リーグと決勝トーナメントで争った。

 日高は予選で向陽を2―0で下して決勝トーナメントに進出。1回戦は和歌山・紀北工業、準々決勝は新翔をいずれも2―0で下すと、準決勝は和歌山信愛と対戦。第1セットから一進一退の攻防となったが、高い攻撃力を発揮してじわじわとリードを広げ、25―20で先取。第2セットはリードを許し、22―24でセットポイントを取られながらも、集中力を切らさず連続ポイントで26―24と逆転で勝利をつかみ取った。練習で力を入れてきたサーブで崩し、白井、火縄、上野の3人のスパイカーがオープン攻撃や速攻で次々と得点。主将の長瀨を中心に粘り強いレシーブでつなぐなど、攻守ががっちりかみ合った。

 決勝は開智に0―2(13―25、10―25)で敗れ、1991年以来34年ぶりの優勝はならなかった。辻本栄喜監督は「私学2強の壁を一つ崩し、選手たちが歴史的勝利をつかみ取ってくれた。夏の総体や秋の春高県予選では、もう一つ上、全国大会を目指したい」と選手をたたえた。
 男子の部には日高が出場。予選で粉河を2―0で下したが、決勝トーナメント初戦の2回戦で那賀に1―2(25―21、17―25、17―25)で惜しくも敗れベスト8だった。

 日高のメンバーは次の皆さん。

 辻本栄喜(監督)、龍神秀夫(コーチ)、橋本夏寧(マネジャー)、河原崎あい、前田百愛、長瀨日鞠、羽山里空、中畑葵琳、坂口心莉、火縄友基、白井稟子、瀧本優花、平林栞奈、上野莉胡、谷口璃乃、谷口陽南、橋本莉奈