熊野古道で唯一の砂浜「千里の浜」を歩く参加者たち

 日高広域観光振興協議会の熊野古道紀伊路ウォーキングツアー第2弾「切目王子・千里王子コース」が16日行われ、54人が参加した。

 この日はあいにくの雨となったが、参加者は熊野古道紀伊路語り部の会とともに印南駅を元気に出発。榎木峠を越え、千里の浜では波の音を聞きながら砂浜を歩き、語り部から「かつての巡礼者たちは千里の浜の貝殻を拾って千里王子に納める風習がありました」などと説明を受けた。

 歩き終えた参加者にはみなべ町の梅料理研究会が作った茶がゆが振る舞われ、冷えた体を温めた。

 和歌山市の男性は「紀伊路を歩いて当時の情景を感じることができました」、京都出身で日高振興局の地域おこし協力隊田口稔さんは、「浜が熊野古道になっているのが魅力的。紀伊路はもっと知られるべき」と話していた。