旧中津村長、日高川町長などを務めた笹朝一(ささ・ともかず)氏が10日午後11時20分、御坊市内の病院で死去した。89歳だった。自宅は日高川町佐井(さい)205―1。通夜は12日午後7時から、告別式は13日午前10時30分から、いずれも日高川町早藤(はいくず)413―1、メモリアルウエスト日高川で行う。喪主は長男雅量(まさたか)氏。

 1955年、旧川中村の職員となり、56年からは合併で発足した旧中津村職員として勤務。88年には同村の助役に就任、92年9月に村長に立候補して初当選した。2005年には川辺、中津、美山の旧3町村の合併で誕生した日高川町の初代町長となり、新町の基礎を築いた。自治体の首長として2009年まで5期17年にわたって歴任し、地方行政の発展に力を注いだ。

 07年に市町村合併功労者総務大臣表彰、09年に地方自治功労で県知事表彰、10年春の叙勲では旭日双光章を受章した。