インタビューに応える西川選手 (日高川町の自宅で)

 7月にチェコとオランダで開催された国際野球大会で、日本の優勝に大きく貢献した青山学院大学4年の西川史礁選手(21)=日高川町山野出身=が15日帰郷し、本紙のインタビューに応えた。3月に行われた欧州代表との試合にアマチュアから侍ジャパントップチームのメンバーとして、プロと一緒にプレーしたことなどを振り返り、「9月から始まる東都大学連盟秋季リーグ戦と神宮大会で優勝できるように頑張ります」と意気込みを語った。

 ――先月開催されたプラハ(チェコ)とハーレム(オランダ)の大会では全勝優勝。振り返ってどう感じているか。
 「やっぱり両大会で優勝を決めた試合が印象に残っています。昨年の日米野球で優勝した自信から、自分たちの野球をすれば勝てると信じていました。チームメートもみんな仲がよく、練習を進めていく中でチームワークが形成されました。一戦一戦チーム力が高まっていくのを感じました」

 ――2大会通じてフル出場し、全試合で安打を放ち、好調をキープした。何か要因はあったか。
 「大会前まで調子が上がってこなかったのですが、プラハの大会初戦(ドイツ戦)の1打席目でいい形でホームランが打てたことが大きかったです。今までの練習してきたことが結果につながったと思います」

 ――3月の欧州代表との試合では日本代表のメンバーとしてプロと一緒に出場し、3打席連続安打やダイビングキャッチなど攻守で大活躍。どんな気持ちでプレーしていたか。
 「トップチーム侍ジャパンに選ばれ、現実か夢か分からないような感覚でした。周囲にはすごい選手ばかりで、今までで一番緊張しましたし、結果を残したいという気持ちも強かったです」

 ――プロの選手からなにかアドバイスは?
 「同じ外野手のヤクルトの塩見選手から、バッティングや守備など技術的なことをいろいろと教えていただきました。いろんなプロ選手と関わることができ、自分の野球人生の中でとてもいい経験になりました。プロの世界で野球を頑張りたいという気持ちも一層高まりました」

 ――青山学院の先輩で日高地方出身の泉口友汰選手(巨人)と中島大輔選手(楽天)が一足早く1軍で活躍している。
 「活躍ぶりは常にチェックしています。もちろん気になりますし、これからも頑張ってほしいです。電話でよく話し、プロの世界のことや私生活のことなどを教えてもらっています。自分も早く同じ舞台で野球ができればと思います」

 ――残り少なくなった大学野球の目標は?
 「東都リーグの春のリーグ戦と全国選手権大会を優勝しました。秋のリーグ戦、神宮大会も優勝し、4冠を飾ることがチームの目標です。それに向けて頑張ります」

 ――日高地方で野球をしている子どもたちにアドバイスを。
 「自分は中学、高校と目立った成績を残せませんでしたが、自分に自信を持って、こうしたら上手くなるのではないかと考えながら練習に取り組むことが大切です。それが上達や成長につながると思います」