
政府が2026年度から母子健康手帳のデジタル化を実施するのに先がけ、みなべ町は先月から、独自の母子手帳アプリ「BLOOM~ブルーム~」の提供を開始している。
母子健康手帳のデジタル化は、各自治体が民間会社のアプリを活用し、紙の手帳からデジタルに移行。政府は26年度からの全国展開を目指し、今年度からデジタル化を加速させることを発表した。
みなべ町版のアプリ「ブルーム」は先月3日から提供を開始。妊娠期から子育て期の健康状態を入力すると、それがグラフ化され、体調管理が一目で分かるようになる。町からは妊娠・育児時期に合った各種補助制度、地域の子ども向けイベントなどの案内が届くほか、子どもの成長記録を保存すれば、家族で共有できるようになる。
アプリにはAIが搭載されている。健診や予防接種などの記録をその都度入力しておけば、AIがその記録に基づき、次の健診時期や予防接種のスケジュールなどを通知してくれる。2026年度以降はマイナンバーカードと連携されるようになり、アプリが自動的にスケジュールを管理するようになるという。
アプリは母子モ株式会社(東京都)が提供しており、同社のアプリとしては日高町がすでに導入している。県内では海南市、有田市、有田川町などで導入、または検討が進められている。