先日、救急救命士を名乗るアカウントのSNS投稿が話題になっていた。「たまに救急車で搬送中に自撮りしてる人がいます。見て見ぬ振りはしてますが…内心『そんな余裕あるならタクシーで行けよ』って全隊員が思っています」。近年、自身が搬送される様子や付き添いで救急車に乗った様子をスマホで撮影するケースが相次いでいるという。

 中には救急隊員と記念撮影しようとする人もいるようで、現場からの苦言に対してSNSでは「救急車内で撮影するなんて信じられない」「救急車を有料化してお金を取るべきだ」といった声が上がっている。救急車は映えスポットではない。承認欲求は他で満たしてほしいものだ。

 御坊市、日高広域の両消防は2023年中の救急出動状況をまとめた。御坊市は1577件、日高広域は2556件で、いずれも過去最多。全国で救急医療が逼迫する中、救急車の適正利用が求められており、総務省消防庁は公式サイトに救急車の利用マニュアル「救急車を上手に使いましょう~必要なのはどんなとき?~」を掲載している。

 その中で、救急車を呼んだら用意しておくべきものなど「救急通報のポイント」、重大な病気やけがの可能性がある「ためらわず救急車を呼んでほしい症状」、実際に救急車を呼ぶ場合の「救急車の呼び方」を紹介。高齢者、大人、子ども(15歳以下)それぞれの救急車を呼ぶべき事例が載っている。地域の限られた救急車。緊急性の高い症状の傷病者の元に、できるだけ早く救急車が到着できるよう、適時・適切な利用が必要だ。撮影なんてもってのほか。いざというときのため、マニュアルを知っておこう。(笑)