拍手の中、退場する卒業生(紀央館高)

 日高地方の県立高校で1日、卒業式が行われた。日高、紀央館、南部の3校はコロナ以降5年ぶりに在校生も出席して行い、卒業生たちは多くの拍手に見送られながら学び舎を巣立っていった。

 紀央館では各クラスの代表者に卒業証書を授与したあと、西垣内郁久校長が「皆さんには無限の可能性があり、自分を信じ、自分の可能性にかける勇気と決断がこれからの人生を切り開く。自分が選んだ道を堂々と歩いてください」とはなむけの言葉を贈った。

 答辞では井戸本浩暉君が文化祭や体育祭、修学旅行を振り返るとともに教諭、保護者、在校生に感謝し、「この先、辛く感じたり、理不尽な思いをしたりするかもしれないが、そんなときは紀央館で過ごした日々を思い出したい」と決意を述べた。

 同校ではコロナが始まった2020年から入場者を制限していたが、今回からコロナ前同様、1、2年生も入って行い、退場時には大きな拍手が響いていた。