クレーンで吊り上げられる車両

 日本一短いローカル私鉄として知られる御坊市の紀州鉄道は、4年に一度の定期検査を実施。25日、神奈川県の鉄道車両専門の整備業者による車両や台車の点検が行われた。

 検査を行ったのは1995年に製造されたKR301。2016年に滋賀県の信楽高原鉄道から引き継がれ、約30年間活躍している。クレーンで車両を吊り上げ台車部分と引き離し、台車は解体して神奈川へ送られ、タイヤなどのパーツに傷やひび割れがないかを点検した。

 この日は車両部分に亀裂がないか確認を行い、再びクレーンで吊り上げ、点検を終えた台車へ取り付ける作業が行われた。作業は約1時間で終了。特に異常は見られなかった。点検を終えたKR301は来月中旬から運行に復帰する。