「幸せの青い卵」といわれるアローカナの卵(印南町島田の飼育場所で)

 世界でも珍しい青い卵を産む南米チリ産のニワトリ「アローカナ」が、印南町島田の山で飼育されている。

 アローカナは卵の殻が薄い青色で、「幸せの青い卵」といわれている。中身は見たところ普通の鶏卵と変わらないが、老化防止成分のレシチンが通常の卵の約2倍、ビタミンBやEなどが約10倍含まれているという。

 飼育しているのはみなべ町に住む孝頭幸美さん(70)。1年前に知人から数羽譲り受け、ペットとして飼育していたが、卵の殻の色の珍しさや栄養価も高いということを知り、先月からみなべ町のJA紀州ほんまもんふるさと産地直売所で卵の販売を始めた。近く印南町のフレッシュマート特産品直売所でも販売する。価格は1パック4個入りで800円(税抜き)。

 飼育場所にはアローカナと烏骨鶏合わせて50羽を育てている。アローカナの成鶏は10羽ほどおり、一日に産む卵は10個ほどだが、飼育が順調にいけば今後産卵数も増えていくという。

 孝頭さんは「値段は高いが、健康に気を遣う人には一度食べてほしいです」と話している。