先日、夕方に子どもを保育所へ迎えに行った。家まで約20分。「秋の日はつるべ落とし」という言葉を実感する季節になった。他の季節に比べて秋は急速に日が暮れるということを表すことわざ。春と条件的には似ていると思うが、日が長くなっていくのと、短くなっていくのでは、感じ方が違う。日高地方の日の入り時刻は21日が午後5時19分。今月1日の午後5時44分と比べると、一日1分ずつ早くなっている。さらに季節が進み、11月中旬になると、午後4時台に。交通事故に注意が必要になる。

 御坊署によると、今年の人身事故は帰宅時間帯に集中。日没前後1時間の『薄暮時間帯』の事故発生率は、昼間帯より高い傾向にあり、帰宅時間帯と薄暮時間帯が重なるこれからの季節は最も注意が必要になる。警察庁のまとめでは自転車も同じで、2018~22年の5年間に自転車乗用中に交通事故で死亡した人数を四半期ごとで比較すると、10~12月が最多。日の入りが早く視界が悪くなる薄暮が帰宅や買い物で人出が増える時間帯と重なるためとみられている。

 話を車に戻すが、ライトはハイビームが基本。正式名称は「走行用前照灯」。ロービームは「すれ違い用前照灯」という。使用方法としてロービームは前走車や対向車がある場合。ハイビームは名前にある通り、通常の走行を想定したライトになっている。

 ドライバーだけでなく自転車も早めにライトを点灯し、歩行者だけでなく自転車乗用者も明るく目立つ色の服装で反射材を着用。日暮れが早くなって終業前の仕事や帰宅中、気が焦りがちになるかもしれないが、そこは落ち着き、家に着くまで集中して交通安全を徹底しよう。(笑)