湯を振りかけてもらう氏子

 日高町の小中王子神社(楠本年美宮司)で18日夜、お湯祭が行われ、氏子が無病息災や五穀豊穣を祈った。

 長さ約6㍍の大たいまつの火で境内を照らし、神事開始。大釜で沸かした湯を神殿に供え、祝詞奏上の後、幣や大笹を湯に浸して疫病の退散を祈願。楠本宮司が大笹を湯に浸して総代や氏子らに振りかけた。湯がかかれば無事に1年間を過ごせるといわれている。

 最後に祭事として地元で内原小の荊木愛結留さん、柏木優珠さん、大堀珠実さん(以上4年)、梶ひなたさん、坂本珠花さん(以上3年)が巫女を務め、豊栄(とよさか)の舞を奉納。氏子らは使った笹をお守りに持ち帰った。

 お湯祭は伝染病から人々を守るために始まったと伝えられている。区長の野田忠良さんは「今年も例年通り行えてありがたい。五穀豊穣、区民の皆さんの安寧を願いました」と話していた。