JR西日本和歌山支社は24日、きのくに線御坊―新宮駅間で導入している自転車をそのまま電車内に持ち込める観光サービス「サイクルトレイン」について、実施区間を和歌山駅まで延伸し、来月21日から実証実験を開始すると発表した。

 サイクルトレインは追加料金不要、自転車を分解せずそのまま乗車できることが地元住民やサイクリストから好評で、昨年度は約1万人が利用。利用客から「和歌山駅まで延伸してほしい」という要望も多く寄せられていることから、御坊―和歌山駅間の区間拡大に取り組み、「サイクルトレインプラス」としてサービスを開始する。

 これまでの御坊―新宮駅間は事前予約なしで実施していたが、御坊―和歌山駅間では乗車できる電車を限定。1列車につき持ち込める自転車を3台とし、完全予約制とする。利用可能電車は、和歌山行きは平日午前8時~午後2時頃までの12本、土曜午後5時~10時ごろまでの10本、日曜祝日午後3時~10時ごろまでの13本。御坊行きは平日午前9時~午後3時ごろまでの12本、土曜午前9時~午後3時ごろまでの12本、日曜祝日午前6時~午後2時ごろまでの17本。公式サイトでの事前予約が必要となる。

 実証実験は年内いっぱいまで行い、年明けにも本格的に実施したいとしている。