少し同性同名について調べてみると、国民の3人に1人が同性同名になりうる相手がいるということで、さらにその中から同性同名の人に会う確率は約15%。同性同名がいること自体は珍しくないが、実際に出くわすとなるとわりと少ないと言えるだろう。

 先日、大阪・関西万博和歌山ゾーンの構築総合ディレクターに、和歌山市出身で東京大学・先端科学技術研究センター特任准教授の吉本英樹さんが就任したとの発表があった。ずばり筆者と同姓同名で、記者会見のあとに「僕も同じ名前です」と言いながら名刺交換。向こうの吉本さんも「わぁびっくりした」と驚いていた。

 以前、ネットで自分の名前を検索した時に、東大准教授の吉本さんという名前の方が真っ先にヒットしていたが、おそらくこの吉本さんで間違いない。もちろん筆者を示す名前はネットで箸にも棒にもかかるはずもなく、筆者にすれば大学准教授と同じ名前というのは光栄でもあり、何だか不思議な気分でもある。ちなみに筆者が知る限り、和歌山県にはもう一人、田辺市龍神村出身の同性同名の方がいる。会ったことはないし、いまも県内に住んでおられるのかどうか知らないが、筆者よりも若く、その人が学生時代にスポーツでの活躍が本紙でよく取り上げられていた。

 あるサイトによると、吉本性は地名や武士の名前など、ルーツが諸説あるようで、タイプ別に知力派58%、体力派14%、芸術派28%という傾向。さらに自分でいうのははばかられるが、いい人率100%、美男美女率80%…。この数値の正確性はさておき、筆者も他の吉本さんの活躍に負けないよう頑張ろうと思う。(吉)