「団員増へ頑張ります」と栗山さん㊧と下野さん

 みなべ町消防団の女性団員が誕生してから丸3年。コロナ禍の影響もあって、メンバーは発足時の2人のままで、今後は団員増強に本腰を入れていく。

 女性団員は火災現場に出動することなく、啓発活動や年末警戒をする男性団員の激励、出初め式の参加などを行っており、先月6日にも全国火災予防運動(1~7日)にちなみ消防車両での啓発を行った。消火器や救急救命講習の講師となって地域住民に指導できるよう勉強もしており、18日には日高広域消防南部出張所で応急手当講習を受けた。

 会員は一時4人まで増えたが、家庭の事情もあって新たな2人は続けられなかったという。自ら災害時に対する知識と技術を高めようと団員になった下野栄さん(市井川)は、「コロナ禍の中で女性団員のことを紹介したり、勧誘したりする場が持てませんでしたが、コロナが落ち着いてきたので、しっかりPRして女性団員を増やしたいです」。一人ひとりが防災意識を高め、自分たちの命は自分たちで守る必要があると感じて入団した栗山和歌子さん(気佐藤)は、「女性団員も男性団員と同じように火災現場に出動しなければならないというイメージがあるようで、敬遠されるようです。女性目線のソフト面の活動だということを伝えていきたいと思います」と話している。