三浦市長(左から3人目)と平田社長が握手

 御坊市は2日、3月末までにオープンする御坊名田サテライトオフィス(名田町上野)の第1号となる入居企業が大阪府茨木市の小売販売業、株式会社光洋(平田炎代表取締役社長)に決まったと発表した。4月1日から同オフィスで地元の農産物などを買い取るバイヤー関係の業務などを行う。

 サテライトオフィスの運営はコロナ農業生産株式会社(上野和人代表取締役)=名田町上野=とランドブレイン株式会社大阪事務所(山北知所長)=大阪市=で、市の補助(設備整備で最大3000万円、プロジェクト推進で最大500万円)を受けて国道42号沿いのローソン御坊名田町店の道向かいに整備。オフィス4室、共用スペース、屋外スペースを設けたサテライトオフィス(木造平屋延べ床面積150平方㍍)と木造平屋(124平方㍍)のコワーキングスペースを建設する。

 光洋は大阪、兵庫、京都、奈良の4府県でスーパー80店舗を展開。御坊名田サテライトオフィスでは地元農家と連携を深め、農産物の生育情報収集、販売したい農産物の栽培依頼などを行う拠点とするほか、バイヤー関係の事務などに活用する方針。

 2日、光洋の平田社長、小林聡一郎取締役商品本部長、津村健一農産商品部長らのほか、コロナ農業生産の上野社長、ランドブレインの山北所長も市役所に三浦源吾市長を訪問。

 平田社長は「御坊は大阪から2時間圏内。お客様や従業員が産地で農業体験を行うことで農産物の味も変わる。近隣のローカルエリアの地産地消を広げ、産地の生産者の顔が見えるような取り組みを進めていきたい」と述べた。三浦市長は「御坊にはスターチスやカスミソウをはじめ、おいしいフルーツや野菜などがたくさんあります。都市企業と本市をつなげ、官民共同で地域社会に貢献できればと考えている」と期待を寄せた。