献花するデンマーク関係者ら

 美浜町三尾、日の岬パークにある海の勇者・故ヨハネス・クヌッセン機関長の胸像がある「クヌッセンの丘」で10日、慰霊献花の集いが開かれ、関係者約50人が参加した。

 クヌッセン遺徳顕彰会長の籔内美和子町長に代わって石塚和夫副町長と同副会長の松本秀司日高町長、機関長の母国であるデンマークからは駐日デンマーク大使館のヨナタン・ベンヤミン・クヌッセン次席、海運会社A・P・モラー・マースクの関係者らが出席。クヌッセン機関長が好んだとされるキンセンカの花などを手向けた。

 松本副会長は「機関長の勇敢な行動、優しい思いやりの心は皆さんの心の中に刻まれている。今後も機関長が残した人を思う気持ちに国境はないということを後世に引き継ぎ、美浜町、日高町、デンマークの友好の絆を深めていきたい」とあいさつした。

 クヌッセン機関長は1957年2月10日、日ノ御埼沖で火災を起こした日本の木材運搬船を発見。悪天候のなか救助にあたり、海に落ちた船長を助けるため飛び込んだところ、荒波にのみこまれ亡くなった。機関長を偲び毎年献花している。