先日、和歌山高専の学生が防災・防火啓発用VR(仮想現実)アプリを開発、御坊市消防に寄贈し、完成披露が行われた。消防からの依頼を受けて、「初期消火」「濃煙」「火災避難」をテーマに約半年間をかけ、初期消火、煙、ショッピングモール火災、木造住宅火災をリアルに仮想体験できる4つのアプリを作成。今後、住民の防火防災指導に役立てられるという。
VRによる炎や煙の臨場感ある訓練は、場所や天候の影響を受けずに実施でき、視覚的効果で体験した人の防火意識が一層向上するのではないかと、市消防からVRアプリの開発について相談。その後、同市と同校の包括連携に関する協定書に基づいて開発を正式に依頼し、学生2人が研究として取り組みを始めた。消防から火災についての資料を提供したり、訓練用消火器を貸し出したりし、10月から3人が加わりチームで作成。筆者もVRの体験を勧めてもらったが、過去に気持ち悪くなった経験があるため断り、実際に職員が体験する様子を画面を通じて見た。臨場感があり、とても素晴らしいもの。このアプリを活用すれば実体験が難しい災害をリアルに体験できる。
日高地方で発生した昨年1年間の火災件数は39件。うち民家を含めた建物は19件で前年と比べて8件増えている。さて、火災が発生したとき状況を的確に判断し、落ち着いて適切な行動が取れるだろうか。義務化されている住宅用火災警報器の設置、点検や更新は身を守るために必須、そして何より火災の発生を未然に防ぐ防火意識の向上が大切。学生のアプリが最大限に有効活用され、火災による犠牲者ゼロ、件数減少につながることに期待したい。(笑)


