新型コロナの感染が日本で初めて確認されて以来、3年が過ぎた。依然として終息には至っていないが、5月には「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられる。今年1月にはイベントの人数制限も緩和され、生活がコロナ前に戻りつつある。
そんな中、政府は卒業式や入学式でのマスク着用を推奨しない方向で検討し、近く結論を出すという。最近見たテレビ番組で、マスクの着用についてインタビューを受けた女子高校生が「高校に入学して以来、いつもクラスメートはマスク姿。顔半分が隠され、全体を見たことのない人もいる。せめて卒業式ぐらいはマスクを着用せずに出席したい」という声を紹介していた。
筆者自身の生活に置き換えてみても、毎日顔を合わせる会社の同僚のマスクを外した顔をほとんど見ることはなく、たまにマスクを外した姿を目にすると、「この人こんな顔だったっけ?」と思ってしまうことも。コロナが流行し始めてから会った人についても同じで、顔の半分しか知らない人も多い。
一方、マスクは感染予防のためでなく、着用することで安心感につながるという人もいる。理由として▽世の中が当たり前になっているから▽ノーメイクを隠せる▽着用していないと周囲の目が気になる――など。以前は伊達マスクをする人たちがいたが、それと同じような感覚の人が増えているのだろう。
コロナ前、ビジネスなどで相手と話をするとき、マスクを着用するのはマナー違反とする考えがあった。しかし、今はそれが完全に逆転し、野外でもほとんどの人がマスクをつけている。脱マスクはコロナの終息以上に長引くかもしれない。(雄)


