完成した壁画の前で園児がポーズ

 日高川町小熊地内、JRきのくに線の線路沿いに10日、町特産のフルーツや青空に向かって開いたアーチに架かるブランコなどの壁画が完成した。

 グラフィックデザイナーの加藤文子さん(39)=東京都=が手掛けたアートで、小熊地内の線路と地元農家らが使う道沿いにある高さ4㍍の擁壁をキャンバスに描いた。加藤さんは、御坊―新宮駅と紀州鉄道の沿線地域をアートで彩るイベント「紀の国トレイナート」で2019年と昨年の2回、車窓から見えるアートとしてこの壁に絵を描いており、今回は町観光協会の依頼で3つ目の作品を手掛けた。

 今回の作品は高さ3㍍、幅6・5㍍で、5日間で完成。「Welcome TO HIDAKAGAWA」の文字と、大きなミカンやレモンなど柑橘類とイチゴを描き、日高川町産フルーツをPR。中央は青空が見えるアーチでブランコが架かっており、ここで壁にもたれかかって立つと、ブランコに座っているように見える写真が撮れるという。

 1つ目の花と三角形模様、2つ目のミカン畑と海の景色の作品と並び、約50㍍にわたって続くカラフルな壁画は見応えたっぷり。11日は、かわベ保育所の4歳児49人が完成した絵を見に訪れた。

 加藤さんは「個人のスマホが世界につながる時代。ここでブランコに乗っているような写真を撮ってSNSで発信してもらい、広く日高川町を知ってもらうきっかけになれば。密かなインスタ映えスポットになればうれしいです」と話している。