本格的な駅伝シーズンの到来である。6日に行われた全日本大学駅伝は、駒澤大が出雲に続いて2冠を達成。大会記録を4分以上縮める驚異のタイムをたたき出し、正月に行われる箱根駅伝に弾みをつけた。ここ最近の箱根駅伝の高速化も含め、厚底シューズの恩恵も大きいだろう。シューズの底の反発素材もさることながら、理想的な前傾姿勢というランナーのフォームを変える好影響も大きいと聞いたことがある。練習方法や心身の体調管理など、青学の原監督がいうように「令和の駅伝新時代」が到来しているのかもしれない。

 駅伝といえば箱根という強烈なイメージ。多くのランナーの目標でもあり、大きな意義がある。過去を振り返っても日高地方の箱根ランナーはたくさんいるし、現在も日高地方出身の現役選手数人が、箱根駅伝を目指して関東の大学に進学している。オリンピックや世界選手権と同様に、目指す目標があるということは選手を強くするし、競技全体のレベルアップにつながっているのは間違いない。かつては箱根完結型と批判されたこともあるが、今、日本を代表するマラソンランナーの多くは箱根経験者だ。

 全国高校駅伝出場をかけた県予選が5日、日高川町で開かれ、高校生ランナーがそれぞれの目標を掲げて力走した。惜しくも優勝を逃したチームの選手が悔し涙を流している姿に胸が熱くなった。スポーツは結果がすべてではない、目標へ向けて努力したプロセスこそが財産だと思っている。これから中学生の県駅伝、日高地方駅伝と大きな大会が続く。この一瞬に熱くなる、それだけでかけがえのない時間になるだろう。それぞれの健闘を祈りたい。(片)