熱戦が繰り広げられている全国高校野球選手権で、夏初出場の札幌大谷(南北海道)が常連校の二松学舎大付(東東京)を相手に善戦、驚異的な粘りと「きつねダンス」や女子マネジャーが話題となり、試合後、「札幌大谷」がトレンド1位になっていた。そのマネジャー、ベンチから身を乗り出してグラウンドを見つめ、得点に手を上げて大喜び。テレビ中継を見ていた社内でも、マスク越しにでも分かる笑顔に元気がもらえると声が上がった。

 和歌山代表の智弁和歌山でも、湯川元君(3年・湯川中出身・和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースOB)が記録員としてベンチ入り。和歌山大会でもボールペンやスコアブックを手に、チームメートに声をかける姿が印象的だった。今年の春季県大会以降、マネジャーとしてチームを支え、大会では記録員としてベンチでサポート。ノックの補助や飲み物の調達、多岐にわたる裏方の役目を果たし、岡西佑弥主将(3年)もインタビューで「頑張ってくれている湯川なしにチームは成り立たない」と答えていた。

 第71回近畿中学校総合体育大会軟式野球の部で36年ぶり2回目の優勝を飾った日高。祝勝・激励会で酒井智規監督のあいさつに「試合に出た選手がプレーしての優勝ですが、一番の活躍は裏方のメンバー。(うちが)一番強いとは思っていません。裏方のメンバーが役割分担し、勝利のための何ができるのか(考え、行動し)、しっかりサポートしてレギュラーが力を発揮できた」とあった。「チーム一丸」。マネジャーや記録員、控えメンバーら、誰も欠くことはできない存在だとあらためて感じた。(笑)