日の丸への寄せ書きや千人針を見る来場者

 日高町の中央公民館で、同町平和を願う9条の会の「語り継ぐ戦争と平和資料展2022~考えよう平和への道~」が開かれている。14日(午前10時~午後4時)まで。

 今年はロシアのウクライナ侵攻が続く中、戦争ではなく平和への道は何なのかを大きなテーマに開催。「太平洋戦争への道」「今も残る日高地方の戦争の傷あと」「大切に保存されていた戦争遺品」「ウクライナ戦争が私たちに投げかけたものは…」「かけがえのない未来を子供たちに」の5つのコーナーを設けている。

 太平洋戦争突入に昭和天皇が発した「開戦詔書」や太平洋戦争終結の「詔書玉音」、ポツダム宣言のコピー、田辺市龍神村や御坊市、美浜町、由良町の各地域に残る戦跡地の写真、戦跡の由来も展示。平和について考えてもらおうと、「『お国のため』ってなんだろう」「戦死は『おめでとう』 なんでだろう」とクエスチョンを掲示しており、同会代表世話人の田中薫さんは「ロシアのウクライナ侵攻で関心が高まる中、特に子どもたちに戦争のみじめさ、悲惨さを知ってもらえれば」と話している。