暑い日が続いている。日高地方の川辺観測所では、7月26日に今年で初めて35度を超える猛暑日を記録した。そんな中、気象庁が7月30日から8月29日までの1カ月予報を発表。沖縄や九州の一部を除き、全国的に太平洋高気圧に覆われて、気温は平年より高くなり、本格的な夏、到来とのことだ。

 すでに連日暑い日が続いているのに、これから本格的な夏到来と言われると、気が滅入ってくる。夜はまだ涼しい日もあるが、湿度が高くて寝苦しい日も多く、一日中、エアコンをフル稼働させている人も少なくないだろう。ただ液化天然ガス(LNG)の輸入価格高騰や世界情勢の影響などで電気料金が高騰する中、家計への負担が心配だ。少しでも節約するため節電方法をいくつか調べてみた。

 夏に活躍するエアコンだが、弱運転より自動運転の方が、節電効果が高いのこと。筆者も就寝時は弱運転にしていたのだが、弱は設定温度になるまで時間がかかるため、消費電力が上がってしまうとのことだ。冷蔵庫は飲み物を冷やし忘れないようにたくさん入れがちだが、冷気の循環が悪くなり、冷気を行き届かせるために電力が上がるという。一方で、冷凍室は食材自体が凍って冷気を発するので、詰めた方がいいとのことだ。このほか、▽テレビの音量・明るさを下げる▽エアコン時はカーテンを閉める▽長時間の炊飯器の保温をやめる▽トイレの便座の温度を下げる▽洗濯物はまとめ洗いする▽電気ポットより電気ケトルを使う――など。

 節電は環境への配慮でもあり、誰もが意識しているだろうが、自身の不便と引き換えにするのは難しく、また続かない。例に挙げたもののように、自身のできる範囲から取り組んでいこう。(城)