楽しい防災落語を披露する桂枝曾丸さん

 日高川町防災講演会「桂枝曾丸と学ぶもしものそなえ」が24日、小熊の町防災センターで開かれ、約80人が落語などを楽しみながら防災意識を高めた。

 枝曾丸さんは、防災士や応急手当普及員、メンタル心理カウンセラーの資格を持つ落語家で、地域の防災訓練を舞台にした落語「防災指南」を披露した。楽しいドタバタ劇の中に「命より大事なものはない」「隣近所のつながりが防災のはじまり」などの言葉をちりばめ、自助・共助の重要性を訴えた。

 このほか、避難バッグに入れておくと便利な物や避難所で役立つグッズを紹介し、絵解き説法では災害時の対応を定期的に家族で相談しておくなどの備えについて話した。最後は、心肺蘇生法やAEDの使用方法などを分かりやすく説明。参加者一人ひとりが訓練用の人形を使って実践し、緊急時の対応力を身につけた。