14日に近畿地方が梅雨入りしたとみられるとの発表があったと思えば、20日には沖縄地方が梅雨明けしたとみられるとの発表。和歌山県内は曇りや雨の日が続く予報になっているが、沖縄はすでに夏が到来したようだ。そんな沖縄、今年の梅雨の降水量は平年の約2倍になったという。

 気象庁は今月1日から、同じ地域に大量の雨を降らせる線状降水帯の発生が予測される場合、住民らにより早い備えを促そうと、「線状降水帯の半日前予報」の運用を始めている。線状降水帯は発達した積乱雲が次々にでき、ほぼ同じ地域に長時間にわたって大雨を降らせる現象。近年では2018年7月の西日本豪雨、おととし7月の九州豪雨で、線状降水帯が原因とみられる集中豪雨による大規模な災害が発生している。

 気象庁は人命を奪う大規模災害の被害を少しでも減らそうと観測網を強化。同予報は全国を11の地域に分けて線状降水帯の発生が予測される場合に発表する。ただ予測の精度については実際に線状降水帯が発生するのが、対象を全国に広げた場合2回に1回、11地域に絞った場合は4回に1回程度という。

 19年に災害発生の危険度を5段階で示し伝える「警戒レベル」の運用がスタート。昨年5月に災害対策基本法が改正され、今年は避難情報の運用が見直されて2年目になる。適切なタイミングで避難するために確認すると、レベル4は「避難勧告」が廃止されて「避難指示」に一本化。危険な場所にいる住民はこの段階までに避難所や高層階へ避難する必要がある。レベル5ではすでに災害が発生している可能性が高い。行政にしてもらえるのはこれらサポートだけ。一人ひとりが意識を高く持って自分の命は自分で守ることが重要だ。(笑)