御坊市議会総務文教常任委員会(山田勝人委員長)が3日開かれ、市内塩屋町南塩屋の日高港工業団地に新しく建設される「御坊バイオマス発電所」について、関連企業のJAG国際エナジー株式会社(東京、坂根多加弘代表取締役社長)から説明を受けた。

 全国各地で木質バイオマス発電所の開発や事業運営に携わっているJAG国際エナジー株式会社、大阪ガス株式会社(大阪、藤原正隆代表取締役社長)がそれぞれ35%、再生可能エネルギー関連事業の豊富な経験があるSMFLみらいパートナーズ株式会社(東京、寺田達朗代表取締役社長)が30%を出資する「和歌山御坊バイオマス発電合同会社」が運営する。燃料に木質ペレットやパームやし殻を使う発電容量5万㌔㍗の木質バイオマス発電所で、2025年9月の運転開始を予定。今年4月から設計を開始し、来年5月から着工となる。

 委員会では計画内容などが説明され、委員からは「雇用面はどのように考えているのか」「外国から燃料を輸入すると聞いているが、地元からの調達は考えていないのか」などと質問があり、JAG国際エナジーの担当者はそれぞれ「積極的に地元から雇用することを考えている」「国産材の使用も検討している」などと答えた。

 委員会は今後、千葉県のバイオマス発電施設を視察する方針。