狭所巻きホース作成キットを説明する原司令補

 御坊市消防本部は27日、隊員が日ごろ使っている資機材を使いやすく改良、新たに考案・開発した成果を披露する研究発表・選考会を開き、原一展司令補(41)の「差異のない狭所巻きホースを作成するためのキット開発」が優秀作品として、県下消防研究発表会(7月、和歌山市)の出品候補に決まった。

 発表会には2作品がエントリー。それぞれプレゼンテーションを行い、職員の投票で選考した。

 原司令補はホースを円状に、狭い場所で展開するための「狭所巻き」について、誰が作成しても差異なく一定にすることは、消火活動で安定、最大のパフォーマンス発揮につながると、狭所巻きホースを作成するキットを考案、開発。「これを使えば1人でも作成できる。キット自体の軽量化やコンパクト化が課題で改善の余地はあるが、狭所巻きのホース作成にあたり、差異を最小限にとどめられるもの、展張で失敗しない安定した狭所巻きホースを、誰もが作成できる一定のものが用意できた」と力を込めた。