「議会が『ダメ』というなら仕方ない」 と仁坂知事

 仁坂知事はIRの区域整備計画案否決に、「痛恨の極み」と表情を曇らせた。

 「確かに資金計画は昨年11月ぐらいに分かりにくかったが、それから県が入ってどんどん確実性のあるものになり、国で議論しても恥ずかしくないところまで持ってきたが、議会が『ダメ』だというから仕方ない。なぜ反対したのかは反対した人に聞いてもらわないと分からない」などと恨み節。「少しずつ衰退する和歌山の起爆剤にしようと頑張ってきたのに、それをバンと取られてしまったので、これからどういうふうにしていこうかと思っている。大きな要素だったものを取られてしまったのはものすごく痛手」と述べた。自身の責任については、「今回のプロジェクト遂行には私が全責任持ってやると言っていたが、残念なことにプロジェクトができないのだから責任も取れなくなった。しかし、県のトップとしての責任がある。ほかの手段で必死にやっていかなければならない」とし、国のIRの2次募集があるなら再チャレンジしたいとの考えも示した。

 記者から今秋の知事選への影響について問われ、「そんなことはここでは言えませんというのがこれまで通り。6月ぐらいに県議会で聞いてくれるといいんだけどなと思っている」と答えた。仁坂知事はこれまで、自身の進退については県議会で表明するスタンスを取っている。