提供した食品を前に芝組合長㊨と鈴木事務局長

 JA紀州(芝光洋組合長)は6日、災害用に備蓄している飲料水や非常食を、生活困窮世帯の支援や子ども食堂の運営を行っているNPO法人フードバンク和歌山(古賀敬教理事長)に無償提供した。

 JAの災害用備蓄品の更新に合わせ、食品ロス削減と地域貢献のための初めての取り組み。今月から6月にかけて賞味期限を迎える飲料水のペットボトル(2㍑、500㍉㍑)360㍑分、水や湯を注げば食べられる五目ごはんやドライカレーなどの主食200食をフードバンクに贈った。

 この日、御坊市のJA紀州本店を訪れたフードバンク和歌山の鈴木正文事務局長が芝組合長から食品や水を受け取り、「たくさんの食品をいただき本当にありがたい。和歌山は貧困率が全国平均より高く、コロナの影響もあって支援が必要な人が増えています。皆さんに大切にお届けします」と感謝していた。

 芝組合長は「有効に活用してもらえ、食品ロスの削減になるので、今後も続けていきたい」と話していた。