まちの地域振興に意気込む大貫さん㊧と鈴木さん

 由良町の観光振興などに取り組む地域おこし協力隊として1日、愛知県日進市出身の鈴木亮哉さん(24)と神奈川県藤沢市出身の大貫凌さん(23)の2人が着任した。

 地域おこし協力隊は人口減少や高齢化等が進む地方で都心部の人材を受け入れ、地域力の維持や強化を図ることを目的とした制度。鈴木さんは観光振興に関する活動、大貫さんは移住・定住の促進につなげる活動(期間は最長3年)を行う。愛知淑徳大学交流文化学部交流文化学科を卒業。昨年10月にオンラインで開催された県主催の和歌山県の魅力や仕事を紹介する「キャリアミートアップ」で由良町に興味を持ったという。12月には実際に由良を訪れ、白崎海洋公園、そば処「わくわく」などを見て回った。「人が親切で温かいまち」という印象を受け、地域おこし協力隊に応募することを決意した。「大学では観光について学んでいたし、田舎にも興味がありました。まちの観光課題を解決できるよう頑張ります」と話している。

 大貫さんは大正大学表現学部表現文化学科を卒業。鈴木さんと同じく、キャリアミートアップに参加し、12月に同町を訪れて地域おこし協力隊に応募することを決めた。「アニメなどに登場する田舎に憧れがありました。実際に由良町に来て、ビルがない空間が好きですし、空気もおいしい。まちに温かさを感じ、イメージ通りの田舎でした」と話し、「観光のノウハウはありませんが、自分の視点で課題を発見し、まちのために頑張ります」と意気込んでいる。