原油価格の高騰や原料不足の影響を受け、食料品などの仕入れ価格が上昇しており、日高地方の小売店でも商品の値上げが始まっている。

 品目は調味料、小麦粉、ガソリン、電気代など多種にわたり、すでに大手パンメーカーは今年1月に食パンなどを値上げした。調味料など製造販売している企業も値上げを発表し、今月1日からはケチャップなどの出荷価格が上がっている。ガソリンも上昇し、昨年末に1㍑当たり150円台だった価格が今年初めには160円台、現在は170円台の後半になった。

 御坊市湯川町の日高卸売市場株式会社によると、昨年末に210円だったサラダ油が現在は350円になっているという。ほか、しょうゆ、マヨネーズなども数%から10%程度仕入れ価格が上がり、スーパーの担当者も「値上げ前に安く仕入れられた商品の在庫があるうちは値段を抑えることができるが、在庫がなくなると、価格を上げざるを得ない」という。

 値上げは当然、家計にも影響し、日高町の40代の女性は「長期保存できる物は買い貯めしようと思います」、御坊市の50代の女性も「食料品やガソリンは日々の生活で欠かせないので、値上がりはけっこうつらい」と話していた。