県警は、2021年中の110番通報の件数をまとめた。受理した件数は6万2843件で、前年と比べて290件減り、いたずらや間違いの非有効も1万131件で1285件減少。御坊署は引き続き110番通報の適正利用に協力を求めている。

 通報内容で最も多かったのは、交通事故関係で1万8215件(29・0%)。物損が1万2953件と人身が4389件で、次に要望・苦情・各種情報提供が1万1524件(18・3%)で続いた。

 刑法犯の刑事事件は1305件(2・1%)。軽犯罪、口論、駐禁、火災等その他事件・事故は6073件(9・7%)、泥酔者、行方不明者、迷子等の保護関係は3646件(5・8%)だった。

 非有効のうち、いたずらは2157件(全体の3・4%)で前年比1183件減少した一方、間違い電話は3491件(5・6%)で170件増加。無応答も2343件(3・7%)で165件増えた。

 御坊署管内の総受理件数は1960件。いたずら、間違い、無応答など非有効は784件だった。

 110番通報は①何があった②どこで(近くの目印)③いつ④犯人(どこへ、服装、人相)⑤今どうなっているか⑥住所・名前・電話番号―― を慌てず落ち着いて伝えるのがポイント。御坊署は10日の「110番の日」に合わせ、御坊市のオークワロマンシティ御坊店(午前10時~)、印南町のAコープいなみ店(同11時~)で啓発活動を行う。

 同署は「110番は事件や事故のときの緊急時専用電話。いたずらや間違いがあると、事件や事故による緊急の110番につながりにくくなり、犯人の検挙や被害者の救護の妨げになる可能性があります。緊急でない問い合わせや相談は御坊署℡0738(23)0110へ」と求めている。