2022年がスタートした。2020年1月に国内最初の感染者が確認された新型コロナウイルスは、依然として世界各地で猛威を振るっている。国内の感染者数はしばらく少なかったが、年末年始を経て、心配された通りにここ数日は増加傾向。第6波が危ぐされている。

 デルタ株より感染力が高いとされる「オミクロン株」の感染者も増加している。そのオミクロンだが比較的症状が軽かったり、入院するリスクが低いなどと言われており、そういったことも感染対策徹底の緩みとなっているのかもしれない。リスクが低いとはいえ重症化する場合もあり、感染者が増加すればその分重症化の割合も増え、医療がひっ迫することになる。これまで通りの対策を続けるべきだろう。県内の感染状況については、都市部に比べると低いが、昨年末にはオミクロン株の感染者も確認されており、今後増加の可能性は十分あるだろう。

 そんな中、10日には成人の日を迎え、日高地方の各自治体でも成人式を予定しているところもある。新成人の中には都市部に出ている人も多く、成人式に合わせて帰省することも多いだろう。その分、感染拡大も心配される。各自治体の式典では、マスク、消毒、換気、入場者制限など対策は徹底していることだろうが、心配なのは式場以外での感染だ。

 成人にとっては成人を祝うとともに、同級生との再会が楽しみの一つ。式後に会食などを予定している人も多いだろう。ただ会食は感染が一気に拡大する可能性があり、十分な対策が必要となる。久しぶりの同級生との再会に気持ちが高ぶることだろうが、自身が大人の仲間入りをしたということを胸に留め、責任ある行動を心がけてほしい。     

(城)