コロナ禍２年目となった２０２１年もあと２日。日高地方も押し寄せる流行の波に翻ろうされる中、年明け早々に宝くじの高額当選が飛び出し、春には東京２０２０五輪の聖火リレーが行われた。紀伊半島大水害から１０年を迎えた今年も地震や大雨、突風の自然災害に見舞われた一方、ふるさとのアスリートが活躍し、高速道路の４車線化と明るい話題も続々。コロナの終息と、希望に満ちた新年を願い、この一年を振り返る。
１月 第７３回全日本バレーボール高校選手権大会女子の部で寺本和華選手（当時２年・上南部中出身）がメンバー入りする岡山県の就実が優勝。年末ジャンボ宝くじで、美浜町田井の御坊ウエイチャンスセンターから１等前後賞合わせて１０億円の当選が飛び出した。
３月 日高町の比井小学校で閉校式が行われ、１４７年の歴史に幕を下ろした。
４月 第９３回選抜高校野球大会で米田友（３年・松洋中出身・和歌山御坊ボーイズ／ジュニアタイガースＯＢ）、田中文都（同・保田中出身・同）の２選手がベンチ入りする大分県の明豊が準優勝。東京五輪の聖火リレーが行われ、御坊市では地元の木村波優美さんら１１人がトーチをつないだ。
５月 日高地方７市町で６５歳以上を対象にした新型コロナワクチンの接種がスタート。日高川町長選挙で現職の久留米啓史氏が無投票で２選を決めた。
８月 長雨となり、断続的な大雨で道路冠水や陥没の被害が出た。第４８回全日本中学校陸上競技選手権大会の男子砲丸投げで大成３年の永江翔太朗選手が１位となり、第１０３回全国高校野球選手権大会では塩路柊季投手（２年・河南中出身・紀州由良シニアＯＢ）がベンチ入りの智弁和歌山が優勝した。
９月 紀伊半島大水害で死者・行方不明者４人の日高川町で追悼式典が行われ、美浜町や御坊市では台風１４号の影響で竜巻とみられる突風被害が発生した。
１０月 日高川町の道成寺に二代目釣鐘の「お里がえり」。第４９回衆院総選挙で前職の二階俊博氏が１３選を飾った。紀の国わかやま文化祭が開幕。プロ野球では御坊市出身の富山凌雅投手が所属するオリックス・バファローズがパ・リーグを制した。富山投手はチーム最多の５１試合に登板し、２勝１敗、２０ホールド、防御率２・７２と活躍。１１月の日本シリーズでも３試合に登板して無失点と好投した。
１２月 御坊市で震度５弱の地震が発生。御坊市出身のＪリーガーで鹿児島ＦＣの酒本憲幸選手が今季限りでの引退を表明した。阪和自動車道・湯浅御坊道の有田―印南ＩＣ間の４車線化事業が完了。川辺ＩＣもフルインター化された。
