職員に訓示する日高町の松本町長

 日高地方の官公庁で28日、一斉に仕事納め式が行われ、今年1年間の業務を締めくくった。各首長らは新型コロナ対策に明け暮れた年を振り返りながら、職員の頑張りを評価。来年4月に首長選挙を控えている日高町の松本秀司町長も、「一層のスピード感を持って取り組んでいきたい」と新年に向けて決意を新たにした。

 日高町は役場に隣接する農村環境改善センターで行われ、松本町長が職員約80人に訓示。「厳しい行財政の中、職員の皆さんのご協力のもと、町全般にわたり、堅実な成果を収めることができた。心から感謝申し上げたい」と述べた。新型コロナワクチン接種については「通常の施策を進めていかなければならない中、子育て福祉課を中心に職員一丸となり取り組んでくれた。町民からは『親切丁寧な対応をしていただいた』とお褒めもいただいている」と振り返った。

 4月から機構改革に取り組んだことや志賀小学校と比井小学校を統合したことなどにも触れ、来年の業務については「任期(5月10日まで)が残すところあと5カ月となり、(新型コロナも)いつ収束するか分からない状況だが、引き続きスピード感を持って取り組んでいく」と表情を引き締めた。