防衛に成功し、仲間と喜ぶ入田選手

 総合格闘技「チーム日高」(垣内義秀代表)所属のプロ格闘家入田和樹選手(34)=日高川町入野=が26日、福岡県で開催された国際チャクリキ協会のDream Gate11ヘビー級に参戦。極真空手元日本王者相手に右フック一撃、2ラウンドTKOで見事、3度目の防衛に成功した。各方面からオファーが続々と来ており、今後の活躍に目が離せない。

 ヘビー級タイトルマッチ(3分5ラウンド制)はこの日の最終第10試合、メーンイベントとして行われた。無敗の王者として3度目の防衛戦に臨んだ入田選手の相手は、極真館全日本4連覇の経験がある極真拳武會の藤井将貴選手(31)。特に左右の下段回し蹴りを得意とするパワーヒッターで、試合開始から激しい打ち合いに。挑戦者としてのタイトルマッチを含め、4戦目で初めて2ラウンドに突入する見ごたえたっぷりの戦いとなったが、2R開始早々、ワンツーから得意の右フックがさく裂。ダウンを奪うと、立ち上がった相手に猛攻を仕掛けたところでレフェリーストップ。見事、TKOで王座を守った。

 普段の練習に加え、走り込みなどでスタミナ増強にも取り組んだ一戦。「激しい打ち合いでもなかなか倒れず、極真王者の風格、蹴りのすごさに驚きました。1ラウンドでは仕留められず、プロデビューして初めて2ラウンドに突入する戦いとなりましたが、日ごろの練習の積み重ねと、何より支えてくれた仲間のおかげで防衛に成功することができました」とチーム日高の関係者に感謝。試合後にはたくさんのオファーを受けたことを明かし、「年明けから練習再開して、いつでも闘えるように準備していきたい」とさらなる大舞台での活躍を誓った。

 入田選手は身長185㌢。アマチュアシュートボクシング西日本王座を連覇し、プロに転向。Dream Gateヘビー級には2018年に初参戦し、見事王座についた。デビュー戦と3度の防衛戦すべてKO勝ちしている。