舞台から下りて児童と話す家藤さん

 御坊市民文化会館自主事業実行委員会(柳本文弥会長)は22日、同市内の小学5・6年生約380人を対象とした「子ども芸術劇場」を開いた。

 俳人の家藤正人さん(35)による俳句イベントで、子どもたちに俳句に親しんでもらうことが目的。家藤さんは、テレビの「プレバト‼」俳句コーナーで人気の俳人夏井いつきさんと同じ事務所。俳句のルールや季語、上手な俳句の作り方などを、客席に下りて笑いを交えたコミュニケーションをとりながら解説した。

 俳句の作り方を学んだ子どもたちは、「ちょっと嬉しかったこと、悲しかったこと」というテーマで、1人1句を作句。全ての作品の中から家藤さんが、7句の優秀賞を選出し、その中からみんなの多数決でグランプリが選ばれた。

 グランプリに選ばれたのは、湯川小6年の長井美梨亜(みりあ)さんの作品「青春がはじけはじめるソーダ水」。家藤さんは、甘くて少し切ない青春の思い出を、ソーダ水という言葉で表現したのが素晴らしかった、と講評した。

 長井さんは「作句の経験はあまりないけど、選ばれて嬉しいです。家藤さんの話がすごく面白くて、分かりやすかったです」と笑顔だった。