奉納された大絵馬と木村さん、塩﨑さん、真登さん、小竹宮司(左から)

 御坊市薗、小竹八幡神社(小竹伸和宮司)で13日朝、恒例の大絵馬奉納が行われた。


 氏子の木村洪平さん(58)が毎年、正月準備を始める「事始め」の日に奉納しており、今回で21枚目。来年のえと、虎の親子を描いた。工作を担当した塩﨑建築代表の塩﨑弘直さん(59)、息子の真登さん(29)も参加し、小竹宮司の祈祷を受けたあと取り付けた。


 絵馬には黄色と黒の毛並みも鮮やかに、大きく口を開けて咆哮(ほうこう)する虎が描かれている。牙を見せてほえる表情で力強さを表現。腹の下にいるかわいい子虎を守っているようにも見える。


 木村さんは「これまでは親子の動物ということで優しい雰囲気に描いてきたのですが、今回は新型コロナを追い払ってくれるようにとの願いを込めて、勇猛な強い虎を描きました」。


 来年は当たり年でちょうど還暦を迎えるという塩﨑さんも取り付けた絵馬を眺め、「『壬寅(みずのえ・とら)』と自分の生まれ年が入っているのでうれしいですね」と喜んでいた。